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Statement

    私の制作は、物、空間、言葉と出会うことから始まります。身の回りにある装飾品や日用品、玩具などかつて何かであったもの、誰かの想いや考えが反映されたもの、場所を旅して時を経たものなど、色、素材、用途、先入観、イメージ、全て受け入れその素材を寄せ集め、出会えた感動を大切に再構築し、新たな意味を手繰り寄せて物や空間と対話するように制作します。手法としてはアッサンブラージュです。着彩はせずにそれぞれの物が持つ色と特徴と美を抽出し、色の力と色により集まったものを空間表現するように配置して再構築します。色と物、色と世界、物と世界。その関係性を探りながら、そのものの価値を見いだし、新たな価値や視点を発見すること。また、彫刻的な塊としての強度や繊細なささやかな表情を探ること。素材を探し集めることも制作で最も重要な行為で、同じ色で集めて組み合わせるモノトーンシリーズを2010年ごろから継続して取り組んでいます。

 土地や国や年代により集まるものは違います。私自身が生きて変化し出会い作品も変化します。

いろんな物事の本質を知りたいと常々思っていて、それは一般常識やイメージや先入観ではなく、自身で見て知ること、目の前に在るものを受け止めること、その上で新しい視点や価値を見出せるきっかけとなるような作品を目指しています。

  2024年1月

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